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2003年12月/2004年1月

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12月1日(月曜日)
とまあ、芝居の出演交渉では、そんな個々の経済状態も高いハードルになったりします。経済状態だけじゃないな。夫婦・家族関係、健康状態、所属事務所との軋轢、役者としての将来目標…皆、それぞれに事情を抱えています。したがって僕は、自ずと彼らのプライバシーに立ち入ってしまうことになるのです。そんなことまで初対面の僕に赤裸々に話さなくとも…と思うことすらあります。でも役者さんは、仕事を受けるにしろ断るにしろ、皆、押し並べて誠実。こちらも衿を正し、心して向き合わないといけないと痛感します。

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12月2日(火曜日)
第2回公演ではこの他に、富良野塾で二階堂と同期だった伴(泰行)、ミノタケ旗揚げのときから小学生役で口説いていた黒ちゃん(黒坂カズシ)、稽古を見に来ていて定職を辞し再び役者の道を歩き出した梶さん(梶原賢二)の快諾を得て、総勢13人のミノタケとしては大所帯のキャストに助けられ、以後芝居を固めてゆくことになるのでした。
不発弾処理で小学校の体育館に避難を強いられた住民たちと1人の区役所職員が巻き起こすドタバタコメディ…のつもりが結構人情話になってしまったんですけどね。これもまたミノタケ色。

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12月4日(木曜日)
先月終わった第3回公演でお客さんが書いてくださったアンケートを、コンビニでコピー。僕は過去2回の公演アンケートも、こうして手元にファイルしている。
チケットを買い、時間をやりくりして劇場に来てくださり、感想まで書いてくれるなんて、何てありがたいお客さんたち。
褒めていただければ、もちろんうれしい。けど辛口の感想も、なるべく次回に反映させたいと思いつつ、読み返します。
僕の拙い本をちゃんと理解してくださった上での、感想疑問提案批判絶賛。これは勲章ですね。
勲章がまた、増えました。

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12月6日(土曜日)
二階堂参加のハリウッド映画「ラストサムライ」(エドワード・ズウィック監督、トム・クルーズ主演)が公開!
この撮影で、彼はロケ先のニュージーランドに約3か月滞在。割といい役をもらえたそうだが、同時にエキストラとして冷たい大地に横たわる死体を長時間演じたりと苦労も多々。ロケも延び、帰国2日後にミノタケ第2回の稽古入り。
いや大変なのは、同時期に別の芝居でたむらも欠いた僕だって同じ。1人で制作に駆け回り、なかなか台本が書けなかったのだ。
そういう意味でも大ヒットしてほしいと思います。

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12月11日(木曜日)
舞台「法王庁の避妊法」(ホリプロ/世田谷パブリックシアターにて28日まで)のプレビュー公演を見に行く。
94年に自転車キンクリーツカンパニーで初演、大正後期の産婦人科医・荻野久作が「オギノ式避妊法」を発見するまでの物語だ。
様々な立場の人物を配し「女性と妊娠」について厳粛にときに軽快に問題提起する傑作。今回は役者を替えての再々演となる。
お手本になりそうな展開と人物描写。改めて感心しつつ楽しみました。
僕にも、こんな見識のある優れた戯曲がいつか書けるといいのですが…。頑張ります。

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12月12日(金曜日)
旗揚げ&第3回公演参加の岸が出ている舞台「水の庭」(東京タンバリン/高円寺明石スタジオにて14日まで)を見に行く。
ある施設に住む若者たちの数か月。独特の雰囲気を持った芝居で、なかなか面白かった。岸が最後に演じた表情は初めて見る顔だったなあ。
芝居ではあんなに無神経で奔放な男を熱演するのに、素顔の岸は謙虚。いつも「すいませんすいません」と言って生きている。それはあいつがドジばかりして皆に怒られてるからなんだけど、何だか、そのギャップがセクシーなのかもしれないと思ったりしました。

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12月15日(月曜日)
段野より事務連絡の電話あり。
石井「段野も随分と滑舌(台詞回し)がよくなったよなあ」段野「そうスか?じゃあ僕もそろそろミノタケの一員スかね」「調子に乗んな」「松茸プランくらいスか」「そっちの方が高そうじゃん」「じゃあマイタケとか」「マイタケでも勿体ない」「ナメタケはどうスかね」「ナメタケはうまいけど、おまえは下手だろ?」「じゃあ何タケならいいんスかぁ?」
だから何タケも駄目なんだって。しいて言うなら、もうこれでありったけ。もしくは、なるたけ台詞を飛ばさないように、なるたけプラン。

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12月17日(水曜日)
黒ちゃん、梶さん、祝子が出ている舞台「帝銀事件の頃」(不消者=けされず/下北沢劇小劇場にて22日まで)を見に行く。
黒ちゃんは一言も喋らずにいい味を出し、梶さんも朴訥な男を好演。パンパンの役柄の難しさに悩んでいた祝子も、立派に娼婦を演じていた。
何より舞台美術が秀逸でした。ミノタケの簡易なセットが、ちと恥ずかしい。
終演後、一緒に見ていた江道と矢内さんとで喫茶店へ。僕も江道も酒はあまり飲めないし、矢内さんは酒飲みのくせに甘い物好き。
夜の下北沢、コーヒーとケーキを楽しむ中年男3人組。

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12月20日(土曜日)
富良野塾の後輩たちの旗揚げ舞台「SNOW VOICE」(一二三堂/阿佐ヶ谷アルテ・パティオにて21日まで)を見に行く。
僕らの稽古の代読を頼んだり、台本の相談をされたりしたので、身内の気分でヒヤヒヤして鑑賞。旗揚げにしては善戦では。
制作の高橋誠通称マックも、ミノタケ全公演を手伝ってくれている塾の後輩。一見変態みたいなんだけど、真面目で一生懸命。芝居の前説を頼んだときも食事の時間を削り、路地で1人、台詞を暗記してた。その真摯で愚直な姿に僕は感銘すら受けたものだ。ごめんマック。変態発言は撤回。

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12月21日(日曜日)
たむら二階堂と「何か、変な汁が出てきた」反省会。僕が飛び込み仕事を引き受けたせいで、公演後の3人の顔合わせは今日が初めて。
決算はギリギリでトントン。お客さんも反応良好だったが、台本演技制作その他あんなことこんなことの反省をして、次回第4回公演「KISS&CRY」(←タイトル本決まり!)の劇場を検討。昨夜フジテレビで放送された富良野塾ドキュメントの話などして散会する。
その後、劇場交渉に向かった二階堂から契約成立の電話あり。会場はザムザ阿佐谷。6月29日(火)〜7月6日(火)までです!

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12月23日(火曜日)
二階堂が出演している映画「ラストサムライ」を見に行く。かなりヒットしているらしい。
ポップコーン片手に映画鑑賞。お?トム・クルーズの傍らに、何とミノタケの座長発見!しかも「少尉、逃げろ!」とか、トムに日本語で言われてる!
さらに見てると二階堂、結構登場。そしてラスト近くには彼が大写しになる場面が!トムが写った後の銀幕に我が座長のアップ!
渡辺謙、真田広之、小雪、中村七之助などの主要キャストの次、第2グループくらいの位置。座長、ブラボー!
映画自体もお勧めです。お時間あれば是非!

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12月24日(水曜日)
クリスマスイブ。古田圭子からメールが届く。「石井さん☆☆☆Merry Christmas!☆☆☆素敵なクリスマスでありますよ〜に(^0^)!!☆けいたん☆」可愛い!女子大生からのクリスマスメール。おじさんはうれしい!
と、今度は祝子からメール。「MERRY CHRISTMAS!!これからもどうぞよろしくお願いしますです」同じ四天王でも、祝子はどこか違うね。プラス35点。あ、またメール。意外とちーちゃんとか?
開いてみたら、矢内さんだ。「メリークリスマス!良いクリスマスをお過し下さい」余計なお世話だよ。久しぶりに減点40。

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12月25日(木曜日)
たむら矢内ちーちゃん祝子と、岸建太朗初監督映画「カツどん」の上映会に行く。
音楽は濱ちゃん、今日は段野と筏津が受付を手伝い、何より前回公演稽古中に僕も含めた一同でエキストラ出演した、ミノタケも大協力の作品だ。
元々は岸が主宰する黒子ダイルによるオムニバス舞台の中の1作品。それを短篇映画に仕立て、本日初のお披露目である。
岸得意のナンセンスと不条理をベースに小さいギャグもまぶして、画像の演出も独特。文句なしとまでは言わないが力作なのは確か。仲間が頑張っているのを見るのはうれしい。

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12月26日(金曜日)
ミノタケのお客さんや関係者への年賀状発送作業を終え「変な汁」の公演ビデオを見る。撮影したのは市村昭弘さんだ。
本業も監督。でもミノタケに関しては貴重な休日を使ってのボランティア。仕事の合間を縫い、毎公演、編集までしてもらってます。
優しくダンディ。本気を出したら女なんてイチコロ!てな感じのナイスガイ。第3回公演で「おやすみ」を「あやすみ」とメールで誤記する場面があるのだが、これは酔った市村さんから貰ったメールに実際あったもの。勝手に使ってごめん。でもたぶん、本人覚えてません。

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12月30日(火曜日)
今年もあと2日。公演も予定どおり2回打てたし、そのお陰で新たな出会いもたくさんあったし、よい年だったと思います。
第2回公演の稽古中には、僕のダメ出しに「意識します」と答えるのが流行ったなあ。何でもその言葉で済まされてしまったけど。
第3回公演の稽古では、他の役者の演技まで器用にやって見せるたむらを浅草寺のお線香に見立てて皆であやかるのが流行った。
素敵なバカたち。でも来年もきっとこんな人たちによって楽しい芝居をお見せ出来ると思うので、よろしくお引き立ての程。では、よいお年を。

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2004年1月1日(木曜日)
賀正。
えー、このメモ帳は一応、稽古&制作日誌なわけです。でも他の劇団の制作日誌って、もっとちゃんとしてそうですよね。
新年の疑問。こんなのでいいのか?
だいたい、家にPCもないくせにHPを更新してるのも変。実はこの文章、携帯メールで書いてます。「キーボードの方が楽なのに」と、友達は軽蔑の眼差し。
でもね、ボソボソと携帯のボタンを押して、くだらぬ原稿を書くこのスタイル、僕は気に入っています。そんなわけで、本年もミノタケプラン並びに当HPをよろしくお願いします。2004年申年元旦。

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1月3日(土曜日)
ラジオの朗読原稿を書く。で、その仕事中にふとミノタケの次次回のタイトルが浮かび、慌ててメモ。
前回チラシには、第4回「KISS&CRY」に続く第5回の仮題は「風袋倒し」だったのですが、それは別の機会にして「肥後のアルファ波」に変更します!(仮題)
何じゃそりゃと思われる方も多いと思われますが、ちゃんと意味もあるんです。でもまあ、それはまた後日。
元々、ミノタケの舞台はタイトルが先行気味。「変な汁」なんて、1年前に考えついてた。中身は全くなしで。って威張るようなことじゃないですね。

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1月7日(水曜日)

 
新年初の打ち合わせ。
本日の議題は、次回と次次回公演の計画、ワークショップの日にち決定、制作体制の検討などなど。

左から石井、二階堂、たむら。この後の飲み会の場所でモメているところ。

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1月9日(金曜日)
富良野塾の後輩が主演している舞台を見に下北沢へ。
と、劇場ロビーで二階堂とバッタリ。5月に彼が参加する舞台「children」(joeカンパニー/下北沢本多劇場にて5月19日〜23日まで)の主宰・小野寺丈氏も来ていて挨拶。
下北沢は「今日は芝居でも観るか」なんて人がフリーで劇場に入って来てくれる演劇の街。でも、そんな芝居好き人口は少ないのが現状だ。ミノタケのお客さんにも「初めて生の演劇を見た」と言う人がいらっしゃる。残念ながら、日本はまだまだ演劇後進国。見慣れると、舞台って結構面白いんだけどね。

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1月14日(水曜日)
当HPがプチ・リニューアルしました!今後も少しずつ工夫していきますので、よろしくお願いします。
で、このHPを現在こうして管理してくれてるのは中村美穂ちゃん。PC知識豊富で、第3回公演から手伝ってもらっています。僕が携帯メールで送ったこの原稿を、仕事から帰った夜とか休日とかにアップしてくれるのです。他にも、自分から積極的にアイデアを出したりと、楽しんで作業してくれてます。可愛くて気さくで陽気で頼もしい。いい奥さんになりそうです。
↑美穂ちゃんが自分で加筆したわけではありません。

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1月19日(月曜日)
ミノタケの今年の目標は「前倒し」。僕らの制作はいつも後手後手に回るからです。
制作で慌てふためくと、肝腎の台本演技演出に力を注げない。ただでさえ心許ないのに、余計稚拙になりかねません。
第1回公演は割と時間的に余裕をとっていたのですが、慣れないことばかりで不手際も多く、次からはちゃんとやろうと反省。なのに第2回はキャスティングに手間取り、チラシ写真の撮影を急遽居酒屋なんかでやる始末。第3回は台本が遅れて、さらに作業停滞。
だから今年は「前倒し」。あくまで目標、ということで。

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1月22日(木曜日)
僕の名字は「石井」。でもよく「石川さん」と呼ばれる。特に知り合ったばかりの人。訂正するのも気が引けて、その人にとって僕は石川。悲しい。
DMは10通のうち1通は石川宛て。年賀状も毎年最低2通は石川。すっげー不愉快。
同じ石井姓の人にお聞きしたい。石川と呼び間違えられたり書き間違えられたことはありますか?
石井姓以外の全ての人にお聞きしたい。石井と石川って、そんなに似てますか?
それとも僕に存在感がなくて、名前がうろ覚えになるのかな?たむらもこの間「石川さん」とか呼んでたし。

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1月26日(月曜日)
二階堂が出演する舞台「アウトサイダー」(演技者/目白シアター風姿花伝にて本日のみ)を見に行く。
二階堂は心をきちんと作って演じられる役者だ。心が出来てるから、多少台詞を噛んでも僕は我慢する。今日は噛んでなかったけど。何で僕の書く台詞だけ噛むの?
そして彼は演技のピークをちゃんと本番に持ってこられる人。まるで千秋楽に向けて調子を上げる往年の貴乃花。横綱級。
でも今日の劇場名を「えーとアレです。風林火山みたいな名前」って説明するのはやめてください。正解は風姿花伝。ちょっと似てるけど。

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1月28日(水曜日)
たむらとちーちゃんが出演する舞台「じれんま」(東京オールウエストカンパニー/ウッディシアター中目黒にて2月1日まで)を見に行く。
ミノタケ同様、ノンストップの一幕物。終演後の飲み会で、作演出の小川修平くんと作風に関して意気投合。やはり稽古中にたむらとちーちゃんから虐められたらしく、2人で密かに被害者の会も結成。会員番号001と002。
で、それを聞いていた二階堂が大声で「俺もたむらさんとちーちゃんの被害者なので、003をくださいっ」
彼女たちから睨まれる二階堂。どこまでも間抜けな風林火山。