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2007年7月/8月
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7月1日(日曜日)
たむらのサンダル姿に憧れていた。あ、彼女にじゃなくて、あくまでサンダルに、ですよ?「軽装で稽古に来ちゃいました♪」みたいな夏らしい感じが、実にいい。真似したいんだけど、僕のサンダルは百均で、電車を乗り継いで履いて行くような代物ではまるでなく…。
で、一見、革靴っぽく踵も固定出来てパコパコしないカッコいいサンダル買っちゃいました。高かったけど(泣)これで夏の稽古場に通うモチベーションが一挙に上昇。

稽古始まりました。長らく滞っていたメモ帳も再開です!またよろしくお願いします。
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7月2日(月曜日)
さて、まずは次回公演「こけしダンサーズ」のキャストを紹介しなくては。
今回は登場人物が今までで一番少なく、しかも女性の数が男性を上回るという僕としては少々イレギュラーな布陣。ま、内容はいつもと変わりませんが(汗)。
出演はたむらの他に、芸能生活35年古本新乃輔、3回目の登板です畠山明子、前作に引き続き小久保丈二、結婚出産を経て2年ぶりに復帰小川ちとせ、日テレ「進ぬ!電波少年」で世界を旅した天城純子、富良野塾の後輩で元バレエダンサー羽立喬介、名前からして最終兵器姫りんご…の8人です!

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7月3日(火曜日)
お知らせなんですが、本年より設立メンバーの1人二階堂智が主宰から離れました。
奴が僕の財布から千円抜くのを目撃したからとかでは決してなく、単に仕事の事情です。
そしてミノタケを卒業した途端、映画「バベル」(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)で役所広司さん菊地凜子さん相手に繊細な演技を見せた彼は、多くのオファーを受けている様子。頑張れ元座長!
だが彼の代わりの鍵当番が僕に回って来たのはつらい。稽古場に早めに行かなきゃいけないから。って、二階堂の価値はそれだけだったのか(笑)

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7月4日(水曜日)
そんなこんなで今日も稽古でした。そして、ハイここ注目。今回の演出は石井ですよー。あはは、大丈夫なのか(笑)。
思えば「KISS&CRY」以来3年ぶりの演出席。でも、その間の二階堂&鈴木省吾さんの演出や他劇団の稽古見学から感じたことを踏まえ、昨秋や今年前半には若手の役者に演出をつけてみたりと、僕もそれなりに学んだんですよ。腕が上がったわけじゃないけど学んだ。そして、お客さんの求めるものが何となく分かった気がするんです。
だから今回の演出はね、今までとはちょっと違う。と思う。たぶん。
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7月5日(木曜日)
通しの読み合わせで、物語の流れを体感する稽古を引き続き。今日は受付を手伝ってくれる湯澤千佳ちゃん上森ひろみさんが見学。
実は今回、たむらの発案で8月の小屋入り前日まで1つの稽古場を借り上げてます(^-^)v小川ちとせ通称ちーちゃんからは「保育園から5分なんですよ」と感謝され、他のキャストたちも通うのが概ね便利な某所。経費は多少嵩んでも、こうして同じ場所を提供することで役者が腰を据えて練習出来るなら、それに越したことはないのです。
20数年ぶりに買った定期も、ちょっとうれしい石井でした。

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7月6日(金曜日)
オフ。昨日の姫りんごを思い出す。
稽古はまだ読み合わせ段階だが、何人かは既に自分の感覚で立ったり歩いたりしています。で、劇中りんごちゃんが体を動かすシーンがあるんですが、彼女もまた皆に倣って実際に立って動いていたわけです。と。
ポキン。聞こえた謎の音。全員、りんごちゃんの動く体に注目。
ポキン。それはやっぱり、彼女の関節が鳴る音。真剣な場面だから、余計に一同笑いを堪えられずに稽古中断。
常にアドリブを繰り出す古本新乃輔さんが「骨で全てをさらっていったら敵わねえ」と嘆いてました。
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7月7日(土曜日)
今回の芝居はダンサーの話だから、物語の中で少しだけ踊りのシーンも出て来ます。というわけで、今日はその劇中ダンスの振付を決行。もちろん僕は門外漢だから、プロのダンサーだった富良野塾後輩羽立喬介が中心となっての考案会です。
しかしさすがプロ、身のこなしが違うね。カッコいいね。喬介の指導にすっかり頼ってよそ見していたら「ちゃんと見てないと。石井さんが演出するんだから」と、ちーちゃんの鋭い突っ込みが。すいませんm(_ _)m
二階堂と橘ゆかりちゃんも見学する中、その後は読み合わせもしました。

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7月8日(日曜日)
引き続き、読み合わせ。昨日今日と小久保丈二さんが別仕事のため、塾の後輩熊耳宏之君が代読に来てくれる。
キャストが稽古を欠席するときは、通常その役者が出てないシーンを練習すればいいんだけど、ミノタケの場合は全員がほぼ出ずっぱり。誰かがいない場面の抜き稽古、というのがあまりないんです。だから、こうして代読してくれる人が不可欠。ありがとう熊ちゃん!
お手伝いをしてくれている斉藤真音ちゃんがそれを知らずに「キャスト変わっちゃったんですか?」と真顔で僕に聞いたのは、小久保さんには内緒(笑)

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7月9日(月曜日)
僕の書く芝居は派手なアクションや仕掛けもなく、毎回会話中心で展開していくため、その場の空気感が重要だと考えています。舞台全体が登場人物たちの思いでギュッと詰まってないと、成立するのが難しい。だからこそ特に稽古前半は互いの意思疎通や共通認識が必要で、ダメ出し後、石井演出補佐のたむらや賢女ちーちゃん、経験豊かな新乃輔さんや畠山明子通称あっこさん小久保さん主導で、様々な疑問を皆で考えたりしています。
端から見たら雑談にしか見えないだろうけど、大切な時間。あ、雑談してるときもある(>_<)
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7月10日(火曜日)
で、「こけしダンサーズ」のチケットは今月1日から既に発売されてまーす。過去の公演でアンケートにご記入いただいた方にはそろそろDMもお手元に届く頃。うわ、ミノタケにしては段取りよすぎ。普通はこれが当たり前なんだけど(汗)。
ですからこのメモ帳を読んでいるあなたも段取りよく早めにチケットを申し込むように。って指図するな。
いや、でも本当に、心から皆様のお越しをお待ちしておりますので、お時間があれば是非。前売3000円、当日3500円。今回は日時指定の全席「自由席」です。お間違いのないように。
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7月11日(水曜日)
今日で10回目となる読み合わせ。前回手伝ってくれた塾後輩三浦一尺君が見学。
先週来たゆかりちゃんから「序盤であれだけまとまるのは技量ある役者さんたちがいるからですね」とメールを貰ったんだけど、本当に今回の役者さんも経験と実力のある方ばかりで、楽しいです。キャリアがある分、シャワーの水を弾くようなピチピチした女優はいないけど。あははは。
ゆかりんメールは「そして私はやっぱり石井さんの本が好きと思いました」と結ばれてました。うひゃあ♪
メール画面の「の本」を小指で隠してみる僕←バカ。

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7月12日(木曜日)
本日は一同の親睦も兼ね、台本のヒントとなったショーを見学するため大型客船で東京湾クルージング!お目当ての「ゆかたダンサーズ」を堪能しました。
若くて可愛い踊り子さんをビデオ撮影する小久保さん。ノリノリで一緒に踊る天城純子さん。ちーちゃんと新乃輔さんはよその客に盛んにツッコミを入れ、あっこさんは間近に飛ぶ飛行機に夢中。クイズ大会で身を乗り出して手を上げるりんごちゃん。知人と会ってそっちで盛り上がる喬介。そして飲み放題とは言え、たむらは放題しすぎ。一応、稽古の一環なんですけど(汗)
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7月13日(金曜日)  
オフ。
写真は昨夜の「ゆかたダンサーズ」@東京湾納涼船
(東海汽船 http://www.tokaikisen.co.jp)。
9月24日まで毎日出航しているので「こけし〜」を見る前にor見た後に楽しむのも一興かも。

 

 

 

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7月14日(土曜日)
終日稽古。別仕事の小久保さんの代読で、前回主演中山朋文通称ともんちょ来たる。
一回読み合わせた後、今度は「役を変えて」読む。たむら⇔純子さん、あっこさん⇔ちーちゃん、新乃輔さん⇔喬介…対立したり対照的な2人を入れ替えることで本来の役の本質が見えたりするので。
しかし急な指示にも関わらず、皆さんさすが。今までとは全く違った顔を見せて楽しんで演じてくれました。
たむら新乃輔の振付師&マネージャーコンビはいくつもの修羅場をかいくぐって来た凄みすら感じられて、貫禄ありすぎだったけど(笑)

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7月15日(日曜日)
オフ。自宅で台本直し。
ホン作りは毎回かなり悩むんだけど、今回はまた初体験の種類の苦しみでした。
思いつく→書き進む→疑心暗鬼→戻る→思いつく…の繰り返し。「リボンの岸」状態(04/11/8辺りのメモ帳ご参照)に陥らなかったのは、約束の日が過ぎてもじっと待ってくれたたむら、「7月中に書ければいいんですから」と気を楽にしてくれた小久保さんのお陰です。
にしても、あれだけ時間をかけ推敲を重ねた台本なのに、稽古を進めていくとこうして直す箇所がたくさん見つかるんだよね。まだまだ修業は続きます。

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7月16日(月曜日)
今日も臨時のオフで、僕は家で台本直し。
それで、全く関係ないんですが告知です。
昨年6月にチラッとお知らせした岸建太朗監督の映画「さよならの請求書」が4月15日から公開されている模様。不肖石井が理容室店長役で出演(!)しているネットムービーね。「CMサイト」のシネマチャンネル(http://www.cmsite.co.jp/?cinema/sayonara/)で、全3話各話15分くらい合計50分弱の短編。無料で視聴出来るそうだ。期間限定らしいよ。Flashムービーだってさ。
何だか情報に自信がないのは、相変わらずPC使ってないから。

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7月17日(火曜日)
夜稽古。塾後輩米山毅君見学。
休憩中「歌舞伎の稽古は3日間だけなんだって」「役者たちは古典の演目をあらかじめ全部頭に入れてるから可能なんだよ」なんて話に。
僕が「ちーちゃんも今までのミノタケ台本全部覚えとけば稽古が楽じゃん」と軽口を叩いたら「台本が古典になったらね」と返された(泣)。
その後、荒立ちに入る。明日は新乃輔さんの役がまだ登場しない気配なので休んでいいよと勧めるも「出番がなくても基本的には現場に来たいんで」とやんわり拒否。僕とは心構えが違う。今日は古典パン←駄洒落オチ。
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7月18日(水曜日)
荒立ちの続き。
「稽古場の雰囲気」というのは劇団それぞれだろうが、ミノタケの特に今回の稽古場は非常になごやかである。
それは平均年齢35.8(石井を含むとさらに37.1)という大人たちのカンパニーであることと、僕がギスギスした空気を殊更嫌うから。
叱責罵倒で役者を追い込み人間性すら否定する厳しい現場もあるけど、僕は「楽しい芝居を作ろうとしてるんだから稽古場も楽しくないと」という意見。まあ役者をシビアな方法で導くスキルがないとも言うが。
もちろん「楽しい=馴れ合い」ではない。そこは注意で。
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7月19日(木曜日)
衣装の下打合せ。
舞台の衣装って、本来はスタイリストさんが各キャラに合った服をあてがってくれるわけなんだけど、僕らのような小劇場レベルではそれは無理な話で、ミノタケに限らず皆で私服や借り物を持ち寄り融通し合い、最悪の場合は泣く泣く役者本人がどこかで買って来る…どこでもそんな感じ。それが正しい形だとは決して思わないけど。
客演の皆さん、負担かけてごめんなさい。
その後、荒立ち。前回同様、制作補をしてくれる仁科翔子ちゃん見学。
稽古を終え、舞台監督&音響の山田剛史通称パパと打合せ。

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7月20日(金曜日)
昨日、村上ファンドの村上世彰前代表が実刑判決を受けた。彼が昨年「プロ中のプロ」と自らを評したとき、僕はその驕りにかなり違和感を覚えたものだった。
NHK火曜夜放送の「プロフェッショナル/仕事の流儀」。各界のプロたちが毎回「プロフェッショナルとは?」の問いに謙虚に答えている。で、いつも思う。万一僕が出演したら(→妄想)何て答えるかな、と。
「常にお客様の目でいること」。うん、それだけだな。
それで僕、村上氏と顔は似てるんだけど(泣)自分で「プロ中のプロ」とか言わない人でありたいです。

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7月21日(土曜日)
LIVE出演の新乃輔さんを除いたキャストで昼夜稽古。前半の荒立ち。
このところ喬介の化けの皮が剥がれつつある。最初はハンサムなキレ者だとばかり思っていたが、実は相当バカなのだ。二階堂系統のバカ。まあ二階堂を少し頭よくした感じ。世間的には充分バカ。って二階堂どんだけバカなんだよ。
今日は稽古中に笑った喬介がフガッピと鼻を鳴らしやがった。一同それがツボに嵌まって笑う笑う。そして笑っていた賢女ちーちゃんまでもが鼻をフガッピと鳴らした。やむなく休憩へ。
笑って鼻鳴らすって役者として台なし。

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7月22日(日曜日)
オフ。久しぶりに惰眠を貪った後、台本の小直しと制作作業。
しかし夏ですねー。昨夜はダメ出し中にゴキブリが出ました。女子たちが悲鳴を上げておののく中、僕が踏み潰したそれにスタスタと近づいたのはあっこさん。手慣れた様子で紙に包み処分してくれました。きっと家でも旦那さんが仕留めた後始末を彼女が担当してるんでしょうね。
僕やたむらが失念したゴミ出しも代わりに黙ってやってくれる、本当に地に足がついた謙虚で可愛らしい女優さん。顔も面白いんだなー。あ、もちろん役になりきっているときの顔です。

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7月23日(月曜日)
荒立ち。
最初は探り探り演じていた小久保さんが、このところかなり乗って来ている。てか乗りすぎ。
「中沢〜」のときもそうだったんだけど、彼はあらゆる場面で「何かやってやろう」と虎視眈々と狙う役者。ありがたい半面うっとおしい(苦笑)。しかも台詞の9割5分は完璧に覚えたくせに、残りの5分がなかなか入らない。理由は不明。だから名門「円」で落ちこぼれるのか(>_<)
稽古後たむらと、前回キャスト眞継玉青さんの出ている芝居「佐賀のがばいばあちゃん」(劇団NLT/六本木俳優座劇場にて29日まで)を観劇。

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7月24日(火曜日)
荒立ち、何とかラストシーンまで到達。役者たちが的確に動いてくれるので、演出家が優秀に見えます。
帰り道、りんごちゃんが来たる29日の参院選挙の期日前投票を既に済ませたことが判明。選挙どころじゃありませんバイトがあるんです、みたいな顔して意外な一面。
「国民の権利ですし、タダだから」
東京都指定ゴミ袋を雨避けでカゴに被せたチャリで50分かけて稽古場に通い、銭湯に行けない夜はアパートの流し台で体を洗う、まるでWAHAHA本舗の貧乏話を地でいく彼女も清き一票。
皆さんも是非投票に!タダだから。

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7月25日(水曜日)
当日パンフ用のスチール写真を古家秀紀さんが撮影。キャストたちの真剣な稽古風景が撮れたはずです。
その後、早くも初めての通しを敢行。台本手直しも含めて、ここからが勝負だが、まずは一区切り。頑張れ自分。
稽古を終え、千佳ちゃんの出ている芝居「俺様'S BOOT CAMP」(DOUBLE-EDGE/明大前キッドアイラックアートホールにて本日のみ)を見に行く。カーテンコールでミノタケ公演まで宣伝してくれた彼女に感謝。
客席で前回の「中沢〜」キャスト手嶋和貴通称てっしーと今井由香利に遭遇し、ラーメンで再会を祝す。

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7月26日(木曜日)
昨日、由香利(25)から「後ろ姿が若いですねぇ」と微妙に褒められた石井です。
今日も通し稽古。上演ビデオを撮影編集してくれる市村昭弘さん中島英樹さん見学。
僕のホンは説明過多になりがちで、毎回それをキャストから指摘される。今回は自主的に随分削ったんだけど、今日ちーちゃんから「ここをもう少し」と削除要請。それを見ていたりんごちゃんが驚いて、後で「石井さんの台本て、いつも結構削られちゃうんですかー?」とか心配される。
まあ、作演出が役者から台詞の削除を求められる現場は少ないのかもね(泣)

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7月27日(金曜日)
稽古場の喫煙所で顔を合わせる気さくなオジさん。昨日もオヤジギャグが炸裂でした。
「今の景気はホールインワンだね。パットしない」「だから世の中、夜9時20分の東京駅ですよ。もう"のぞみ"はありません」「僕なんてもう年だからインポテンツでね。春分の日です。昼と夜の長さが同じ」
…やけに完成されていて感心。何者だオジさん。もしオリジナルのネタならば、最初の2つは買い取りたいくらい。最後のも面白いけど、ミノタケの品位が落ちそうだから買わない(笑)
今日はオフ。これから台本直し、小道具作成。
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7月28日(土曜日)
今日から集中稽古に突入です。パパと助手の堀夏美ちゃんが大道具を搬入。
今回はたむら扮する30代独身女性のアパートを舞台にするため、僕らとしては珍しく大道具小道具が多数必要で、キャストにも様々な生活用品を提供してもらっています。クソ暑い中、僕が家から運んで来た段ボール箱(大)は小久保さんに却下されたけど。あ、デジャヴ(03/11/1のメモ帳参照)。
音楽担当の濱岡清吾=濱ちゃん来たる。またいい曲を!
帰りに浴衣姿の男女が目立ち、今夜は隅田川や浦安の花火大会だったと初めて気づいた、芝居漬けの夏。
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7月29日(日曜日)
集中稽古前、新乃輔さんが車でたむら家喬介家を経由、大道具小道具を運搬m(__)m
新乃輔さんは3歳から仕事を始めた大ベテランでラジオのパーソナリティや音楽もやる役者さん。手慣れてるから、最初の読み合わせでもう笑わせていただきました。でも演じる上で大事なことは決して忘れないので見ていて安心。
彼は物語後半に登場するため、前半を僕と一緒に見てアイデア出しもしてくれます。つい僕の前に立って他の役者に直接提案することも。途中入室の真音ちゃんが「演出、交替したんですか?」と心配顔。あはは(泣)。

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7月30日(月曜日)
そんな新乃輔さんと稽古場一番乗りを毎日争うのが、天城純子さん。
着到後すぐに掃除機をかけたり湯を沸かしたりと、女性らしい心遣いをしてくれる彼女。勉強熱心で日を追うごとに進化していく役作りにも感心します。僕の青春時代の元カノにも似てる。ってそれは関係ないだろ。
休日は酒と男とトランスミュージック!みたいなイメージ(あくまでイメージ)だが、実際は1人で公園の緑を眺めてお茶して帰る、なんて静かな過ごし方をされてる真面目な女優さんです。
今日は照明の加藤俊彦さんが稽古場に。由香利も見学。

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7月31日(火曜日)
本番1週間前!りんごから「石井さんは50歳くらいですか?」と中途半端に老けて見られて凹んでる場合じゃないよ。少し焦りながら今日も昼夜稽古。途中アドリブで踊り出すほどの役者たちのハイテンションは、かなり疲労が溜まってる証拠?
夕食時に円のHPの外部出演情報(http://www.en21.co.jp/tipoff.html)を閲覧。「チャイコフスキー我が心の旅」「エレンディラ」「この子たちの夏」「リグレッツ・オンリー」…と格調高そうな作品名が並ぶ中「こけしダンサーズ・小久保丈二」。
うわっ、オチにしか見えません(>_<)

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8月1日(水曜日)
何度も言うが、僕の演出は「KISS〜」以来3年ぶりである。
映像中心の脚本家だった僕は戯曲の執筆も演出も慣れておらず、稽古中に役者から質問されると「ホンが駄目?俺が駄目?」とひるみがちでした。
でも回を重ね、こんな拙いホンだけど喜んでくださる方が確実にいることに力を得、今回はその自信で役者と対峙しています。質問されても、お客さんのために台本を書き進めた日々を思い返し、僕にとっての正解を答えられるようになった。もう全部お客様のお陰、感謝です。
今日は最後のオフ。当日パンフ校正中。

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8月2日(木曜日)
小返し後、衣装を着けての通し。照明若月亜美タン♪や制作木納博美ちゃんら来たる。
芝居はかなりまとまって来ているが、中でもちーちゃんの安定感には助けられる。
彼女は「たむら&ちーちゃん被害者の会」会員002号だったはずの小川修平君(今回もスーパーバイザーとして参加)といつの間にか愛を育み結婚出産、2年ぶりの役者復帰にも関わらず全くブランクを感じさせない。時折演出側から舞台を見やり、皆の立ち位置を修正してくれたりするその顔はベテランの庭師の爺みたい。
小川ちとせ、まさに芝居の職人。

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8月3日(金曜日)
昨日は観劇専門ブログを書いてらっしゃる「かんげきゆう」さんも稽古場に来てくださり、通しを見た感想をさっそくアップしていただきました(http://blogs.yahoo.co.jp/arizoo2005)。年間数百本観劇するという氏からも好評を得て、少しホッとしてます。
本日昼は小返し、そして夜にはスペシャルサポート二階堂元座長が現れ、ラストシーンを中心にスペシャルサポート(長いから以降スペサポ)。
予定していた止め通し(気になる箇所を止めては修正しながら最後まで通すこと)は出来なかったけど意義ある稽古になったはず。

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8月4日(土曜日)
1か月定期が切れ、稽古も後2日。本当にあっという間だ。
ラストシーンの小返しと止め通しを終え、タイミングよく濱ちゃんがテーマ曲「オーディナリー」を持参。今回も素敵な音楽です!
音響パパ夏美ちゃん、照明加藤さん亜美タン、スペサポ二階堂も見守る中、少し緊張した面持ちの役者陣、音楽入りの通しを何とか終える。
舞台を始めた当初、自分の作品を見て1人でも共感してもらえたら満足…と思っていた。今は、そんなお客さんがもう1人また1人と増えてほしい、なんて欲が出ている。
だから頑張る最後まで。

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8月5日(日曜日)
小返し後、最後の通しで役者たちが素晴らしかった。絶妙なバランス。僕が想像していた登場人物たちがそのまま、またはそれ以上の仕上がりで現出した感じ。うん、これで人様にお見せ出来るレベルに到達かな。台本の修正でもたくさんアイデアを出してくれたキャストの皆さん。後は小屋で実際のセットからも芝居のパワーをたくさん貰って、初日まで磨きをかけていきましょう!
パパの指示で道具搬出、稽古場撤収。
帰り道、食事がてらふだんは頼まぬビールで1人乾杯をする僕。って誰も付き合ってくれなかったのか(>_<)
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8月6日(月曜日)
小屋入り。
今回は細部のセットが大事なので舞台作りに手間がかかったが、いい感じにアパートの一室が再現。ここで今までじっくりと稽古して来た物語が繰り広げられるのか。何だかウキウキ。
夕食後、役者の出ハケや動き、音響照明のきっかけを確認する場当たり。
帰りの電車。疲れて座った隣席に緑色の甲虫がいて、程なく中年男がそこに座っちゃった。あんな尻の下で息絶えるのかー(泣)と思いきや、虫君、オッサン下車後に平然と彼方へ飛翔。
見習おう、そのたくましさ。誰に何と言われようと自分の芝居を作ろう。
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8月7日(火曜日)
ゲネプロ、美術照明手直し後、とうとう初日!しかも満員御礼!
蒸し暑い中をお越しいただいたお客さんたちは、前説の上條盟君の登場から早くも歓迎の拍手をしてくださり、そんな温かい客席の皆様にも助けられて何とか無事に「こけしダンサーズ」をスタートさせることが出来ました。
終演後、楽屋では女優陣が安堵と感激で涙の抱擁。あっこさんちーちゃん純子さんりんごそしてたむら…みんな稽古を頑張ったもんね。あ、もちろん新乃輔さん小久保さん喬介の男性陣も。
てか、何故演出家に抱擁しに来ないんだ女優たち。
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8月8日(水曜日)
ミノタケのお客さんは舞台に参加してくださいます。
以前、憎まれ役のちーちゃんがイヤミな台詞を言うたびに「またそんなこと言って!」と舞台に突っ込みを入れていたお客さんは語り草。
そして昨日も小久保さんの振る舞いに若い女性のお客さんが「やだぁ、あんな人」。
ネタばれ防止で詳細は省くけど「どこにそんな人がいるの?」と聞く純子さんに「○○よ○○。○○」と3回教えてくれたお客さん。
まるで「志村後ろ!」の世界。それだけ話に夢中になっていただいてる証拠でうれしいです。
夜公演、無事に終了。
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8月9日(木曜日)
昼夜公演。
猛暑の中、今日もたくさんのご来場をいただきました。中には、昼に見終えてすぐに夜のチケットを購入、差し入れまでくださった初見のお客さんも。どうやら新乃輔さんと小久保さんのファンになってしまったみたい、男性のお客さんだけど。あはは。
口コミ効果か、当日券も売れて参りましたよー。土曜夜、日曜夜なら比較的余裕があります。これから予約される方は是非こちらがお勧め。
お盆休みに入ってる方や逆にお盆前に多忙な皆さん、ほんの少しだけ時間を割いて「劇」小劇場へ是非是非お出かけください!
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8月10日(金曜日)
夜公演。満席。「さらば〜」でお世話になった鈴木省吾さん佐久間哲ちゃん廣瀬麻衣ちゃん、「リボン〜」の今泉由香通称ゆかぞう、去年の「中沢〜」の玉青さんらも来場。手厳しい省吾さんがおバカな台詞に笑っているのを調光ブースからひそかに確認して安堵(笑)。
で、新乃輔さんと哲ちゃんはドラマ「はいすくーる落書」(TBS)で共演し、一時期「ペアで仕事していた」ボケとツッコミの名コンビらしい。てか哲ちゃん、終演後のロビーでうるさい(笑)。入場時も席に注文つけてたし。頼むから、おとなしく見に来てください。

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8月11日(土曜日)
そんなこんなで、とうとう「こけしダンサーズ」も残すところ後4公演。
「絶妙なキャスティングで笑えて泣けて心に刺さり、あっという間の95分。ラストシーンは一見の価値あり。元気を貰って帰れそうです」…いただいたアンケートで目立つのはこんな声。いやマジで。
ミノタケ初の、ちょっとした見所と言うか聴き所もあり、これには客席から拍手もいただいちゃったりして。うん、とにかく見に来て損はさせません。
ご予約は直接劇場(0334660020)まで。ミノタケのスタッフを呼び出してください。残席僅少、善は急げ!

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8月12日(日曜日)
毎回たくさんのお客さんが来てくださるミノタケですが…お盆休みのせいか、実は夜の回だけ予約が30人ほど(>_<)
椅子席が70ある会場の半分も埋まらない千秋楽、たむらと真っ青になっていたのですが、蓋を開けてビックリ。
ようやく都合をつけて来てくださった方、口コミで当日券をお買い求めの方、そして劇場前で受付チームが爽やかに呼び込みをして呼び込まれた通りすがりの方(9人も!)…結局80人を超えるお客さんにご来場いただき、盛況裏に舞台を終えることが出来ました。
皆様、本当にありがとうございました。
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8月13日(月曜日)
いつも2階席でダメ出しノート片手に見ていた本公演。昨日の最終回だけは客席に降りて手ぶらで観劇させてもらいました。
…いやもう、ダメな人たちが一生懸命生きていて、せつなくも楽しい芝居でしたねー♪
あ、ホンを自画自賛してるわけでは決してなく、役者さんたちの演技が素晴らしかったと。あ、その演出を自画自賛してるわけでも決してなく、絶妙なキャストだなと。あ、キャスティングを自画自賛してるわけでも決してなく(汗)
とにかく、僕の及ばぬ点を補っていい舞台に仕上げてくれた役者さんたちに感謝です!

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8月14日(火曜日)
公演中は猛暑で場内もかなり暑かったんですが、お客さんや役者スタッフに病気ケガがなかったことが何よりの成功です。
お忙しい中お越しいただいたお客さん、スケジュール調整を試みてくださったお客さん、声援をいただいたお客さん…本当にありがとうございましたm(_ _)m
千秋楽→バラシを完了させた一同は、打ち上げ会場でようやくリラックス。
すっかり仲良くなったキャスト同士、照明亜美タンと舞監夏美ちゃん、受付さん同士…話に花が咲く咲く。
どの組にも入れない僕は隅っこで、まあ五分咲き程度。あはは。
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8月15日(水曜日)
久しぶりの再会に、装った笑顔で微妙な距離感を醸し出して歩く家族3世代…なんて光景が目立つ盆休み、如何お過しですか。
僕は携帯に毎日10通程届く迷惑メールがこの時期パッタリ来なくなって、逆に腹立たしいです。昼夜なく人を不愉快にさせてる連中がお盆だけは一人前に休むか。何かムカつく!
で僕「お盆が来たらすぐに年末」が持論?なので、実はもう今年は終わった気分(笑)。
いや、しかし暑いですね〜。こんな猛暑の中、劇場にお運びいただいて改めて感謝観劇。
明日から、今公演を少し振り返ってみまーす。
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8月16日(木曜日)  
これが今回の舞台。たむら演じる谷村晴子のアパート。役者とパパが持ち寄った大道具小道具で34歳独身女の生活感が出たかな?
ちなみに僕が持ち込んだ小物類はちーちゃんによりことごとく却下(泣)。

 

 

 

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8月17日(金曜日)  
石井によるキャスト衣装のイメージ画。左上から時計回りに、りんごたむら純子さんちーちゃん、喬介小久保さん新乃輔さんあっこさん。
稽古オフ日に描いてみたんだけど、とっても楽しかったです。

 

 

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8月18日(土曜日)  
陰の主役?のこけしたち。
この4体にスポットライトを当てるラストシーンは、実は当初台本にはなくて稽古入り直前に思いつきました。
物語にやっとピリオドが打てた気がして落ち着きましたね。

 

 

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8月19日(日曜日)
誰でも観劇の感想を書き込める「CoRich舞台芸術!」というサイトがあって辛口甘口冷静な分析様々なコメントが毎日綴られているんですが(http://www.corich.jp/m/s/)、これが実に勉強になるんですよねー書いてる側にとっては。だから僕、台本作業中、ずっとここ読んでました。いずれ「こけし〜」の感想もどなたかが書いてくださることを希望しつつ。
で、掲載されましたぁ!(http://www.corich.jp/m/s/watch_done_detail.php?watch_id=8450&PHPSESSID=19389e30050d2a934afae65b47e7a3bf)
個人的にはちょっと感慨無量。

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8月20日(月曜日)  
そんな観劇サイトを読んだりエロサイトで現実逃避したり書きつ戻りつフテ寝しつつ難航してようやく仕上げた台本がこれ。連日の稽古で、作演出の心と同じようにボロボロだけど(笑)。
…お疲れ様。

 

 


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8月21日(火曜日)
今も2日に1度は稽古場の夢を見る石井です。
3年ぶりの演出、芝居を熟知している二階堂の不参加…たむらが演出助手でついてくれるとは言え、当初はかなり不安でしたからね。その中で自分のやりたい話を自分のやりたいように演出する。何だか丸裸の僕をお客さんに初めてお見せするような気分で怖くてたまりませんでした。事実、役者スタッフの助けを借りながらの1か月半の稽古&本番は一杯一杯だったし。
だからこうして、今でも稽古場の夢にうなされるのはある意味仕方ないですね。って、うなされてるのか俺(笑)。

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8月22日(水曜日)
実際、台本を書いてるときも稽古中も「これはお金をいただいていい作品なのか?」「いや、そもそもこれって面白いの?」と、心配になるときがままある。何度も何度も同じシーンを書き直し演出するうちに訳が分からなくなっちゃうんですね。
1つの漢字をじっと見てると、次第にそれが意味のない線の集合に思えてきて「あれ?こんな形だったっけ?」と不安になる『ゲシュタルト崩壊』(意味の飽和)という現象があるんだけど、それに少し似てる。
そこから逃れるには、自分と役者をただ愚直に信じる…しかないんですが。

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8月23日(木曜日)  
で写真は、僕が愚直に信じた役者たち@稽古場。
休憩が終わったにも拘わらず、携帯メールの絵文字機能はどの会社が一番優れているのか激論を交わしてるとこ。
愚直に信じてよかったのか?(>_<)

 

 

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8月24日(金曜日)
何にしても作り手側は、幕が開くまでは不安なもの。だから客席から初めて反応があったときは安堵するし、カーテンコールで熱い拍手をいただき終演後のアンケートにお褒めの言葉が書かれていたりすると、ようやく人心地つけるんです。
今回は初日2日目と厳しい内容のアンケートが数枚あり、実は少し凹みまして。その後、賛否の賛の方だけが増えて自ずと否の割合が漸減したから立ち直れたんだけど。
いや、酷評も甘んじて受け入れる覚悟は当然あります。でもやっぱり人間だから、褒められた方がうれしいのは確か(笑)。

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8月25日(土曜日)
「作品の賛否」に関してつけ加えれば、僕、演劇関係者からの「否」は苦手。だって見方が専門的でしょ?当たり前だけど。
でも僕が見てほしいのは、芝居なんかとは無縁に毎日を堅実に暮らし、忙しい中たまの楽しみに劇場へわざわざ来てくださる普通のお客さん。そんな見方をする人は1人もいないんだよね。だから聞き流す!(笑)
一般のお客さんの「退屈だった」「よく分からなかった」というアンケートには大いに落ち込み反省するけど、同業者からの「否」は…。
だから褒めるかスルーか、どっちかにしてください(笑)

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8月26日(日曜日)
昨日はゆかりちゃんが出ている舞台「POLKA」(JOE Company/下北沢本多劇場にて29日まで)を見に行った。
披露宴会場の表と裏で同時刻に繰り広げられる物語を2部構成で見せる芝居で、ゆかりちゃんは珍しく憎まれ役を演じていました。
その後、喬介と喫茶店で待ち合わせて、打ち上げ以来となる再会。りんごが自分の提供したリモコンを小道具帳に「リモンコ」と誤記した上、何の疑いもなく丁寧になぞっていたことなど思い出話?に興じる。もしリモコンがリマコンという名前だったら…まあ、そんな話がはずんだ猛暑の夜。

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8月27日(月曜日)
あ。25日のメモ帳で芝居仲間の中に敵を作っちゃった気がする。まあ、いいけど(笑)。
うん。腹を括ったんですよ僕は。もう自分が面白いと感じたものをたむらと懸命に作り、毎回お客さんの審判を待つだけ。
だから関係者目線の「役者の生理からすると」とか「演出が云々」とかの批判は正直どうでもいいんです。あなたに気に入る芝居を作れなくて申し訳ないけど、あなたには気に入られなくてもいいから、と。
僕らの描く世界を支持してくださる一般のお客さんが少なからずおられることに力を得て、今は少し強気です(笑)

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8月28日(火曜日)  
旗揚げ時に「どんな評価だろうが、書きたいものを書いてください」と言ってくれたたむらさん、僕もやっとそういう境地に立つことが出来るかも。
そんなたむら(右上)含むこけしダンサーズ@楽屋。

 

 

 

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8月29日(水曜日)
そんなこんなで口うるさい同業者を牽制した石井ですが(笑)僕らの舞台って芝居仲間や業界の方からも、実はおしなべて好評なんです(汗)。
その証拠に1回見にいらした映画監督演出家制作会社の方々は以降たいてい毎回来てくださる。義理を立てるほどの劇団じゃないから、自由意思のご来場。で僕やたむらに脚本や出演のオファーがあるかと言えば、それは全くナシ(泣)。仕事とは別、純粋にミノタケが好き…そんな感じ。
いや、プロがただ楽しみに見に来てくださるなんて、ある意味すごいです。たまには仕事も欲しいけど。